ちまきアラカルト!~三角ちまきの作り方~

三角ちまきは、簡単に説明すると生のもち米を笹の葉で紐を使い巻き、その出来たちまきを大きな沸騰した鍋に入れ煮て作るものです。味付けなどは一切しませんので、三角ちまきというのは、シンプルかつ素材の味がそのまま味わえます。

味がそのままでるということは、ごまかしは通用しません。なので、色んな餅菓子製品を販売している中どこが美味しいか迷ってしまったら、またおいしい、良いお米を使っているのか知りたいときは、こういった商品、たとえばお餅類何も入っていない(白餅)とか、今紹介している三角ちまきを食べてみると味がそのままでるので、分かりやすいかもしれませんね。

三角ちまきの材料はもち米・笹・スゲ又はイグサ・きな粉・砂糖・塩少々です。

 

  1. もち米1.5kgでだいたい50個~55個ちまきができます。笹の葉は1個で2枚使いますのでだいたい120枚~130枚。笹と紐は熱湯に通して処理をしておきます。
  2. もち米は洗米後ザルで水切りしておきます。
  3. 1枚の葉を捻って三角の袋を作りその中にお米を入れます。上からもう1枚の葉を被せます。両角を折り曲げ、米がこぼれないようにしっかり結びます。これを5個か10個1束にして結んでおきます。
  4. 大きな鍋か釜たっぷり湯を沸かしてその中にちまきを入れ約2時間湯煮します。火加減は鍋からお湯が溢れてこない程度なので、家計用でしたら弱火~中火程度でいいと思います。煮たてると時間がたつにつれてお湯が少なくなってきますので、湯を足しながら煮ます。
  5. ちまきが煮上がったら火を止め自然冷却(煮る時間が短くして余熱で仕上げる)やり方でもいいでしょう。
  6. ちまきを鍋から出す前に桶に水を張っておきます。なるべく冷たい水が良いです。または流水にしておくと良いでしょう。煮上がったちまきを鍋から出し、用意しておいた水で冷却します。食べるときはちまきを水から取り出し水を切った後笹をはがし、砂糖・塩で調味したきな粉をちまきに付け食べます。ちまきをきな粉以外に付ける物もお醤油を付けたり、黒密を付けて食べる人もいます。また硬くなったらちまきをオーブンで焼いてお醤油などで食べてもおいしいと思います。

 

保存方法ですが、水を張った桶にちまきを入れておくと、笹の葉も変わらず、ちまきが硬くなるのも防げます。ちまきを入れっぱなしも水が悪くなってきますので、1日置いたら、新しい水に換えてください。また、水につけているからってあまり気温が高い所に置いておくとちまきがすぐ腐って、嫌な匂いがしてきますのでご注意ください。だいたい水につけて保存期間は3~4日くらいです。

またちまきは冷凍も出来ます。解凍時は沸騰した鍋(火を止めて)ちまきを入れ30分もそのまま入れておけば、柔らかくなります。

ちまきアラカルト!~最後に~

三角ちまきが食べられる所は、笹団子と同じ様な分布があります。ちまきを食べる時期も田植えの中間食や晴れの日、端午の節句に食べられるものとなっています。

三角ちまきも日常生活に当たり前のようにあったものですが、その使い分けが多様で、古くから新潟県民にとって切っても切り離せない「郷土食」になったのです。